DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

DVは防げる

DV

夫の電話を受けた後、ずっと吐き気が続いています。ここまで自分を追いつめる存在って何なんだろう。同居していたころ、夫の存在は恐怖でした。いない日は天国。なのに出先からしょっちゅう電話を掛けてくる。電話が鳴るたび、気持ちが沈みました。3年DVを受…

DV被害妻がハッとさせられた言葉

DV

夫からのDVに耐えられなくなり、人に相談するようになってからも、私は離婚したくない、夫に変わってほしいと思ってきました。前妻ともDV離婚で、自分を変える気がない夫にDV加害者更生プログラムを受けてほしい、DV外来に行ってほしいと伝え、いつかそうし…

気になること 隣人が感染者かもしれないときベランダは安全か

今回は、DVの話ではありません。最近、ずっと気になっていること。隣室から聞こえる咳の音が日増しに大きくなっている気がするのです。壁が薄いので、よく音が伝わってきます。せき込むのが聞こえるようになって1週間。ベランダが仕切り板一つでつながってい…

DVが身近にある人にフォローしてほしいアカウント

DV被害者だったり、あるいはDV被害者から相談を受けていたり、DVの気配を近くに感じている人に。今はDVがエスカレートする時期であり、なおかつ、給付金の支給を受けるために急いで動かなければならない時期です。情報を得るためにおすすめのツイッターやブ…

映画『罪の手ざわり』にみる日常の中の暴力

2014年公開の日中合作映画『罪の手ざわり』。オフィス北野も関わり、中国で実際に起きた四つの事件を映像化しました。罪を犯す側の視点から撮っており、人がどのように追い詰められ、行動するのかあぶり出します。オブラートに包まない、生々しすぎる暴力描…

DV被害妻がこのままだとまずいと悟った瞬間*数十年にわたるDVの衝撃

DV

夫のDVに耐えかね、家を飛び出してからも、夫が更生してくれるんじゃないかと期待をしていたんです。夫のせいで病院のたいがいの診療科にかかり、自傷行為までするようになったのに。私は何を考えていたんでしょうね。今思い出すと、本当に愚かでした。夫は…

うつ病の父がコロナで入院できなくなりました

うつ病を悪化させた父は、近く入院したいと病院に相談していました。ところが、実家がある田舎までコロナウイルス感染が広がり、入院できなくなってしまったのです。病状が悪化した責任は、私にもあると思っています。夫から家を追い出された後、実家に帰っ…

DV被害者の住民票の移動は「支援措置」とセットで

DV被害者の中には、10万円の給付金を受け取るため、駆け込みで住民票を移す人も多いのではないでしょうか。その時、忘れてはならないのが「支援措置」の手続き。住民票は家族やそれ以外の人でも入手できるからです。戸籍も家族であれば入手できます。新しい…

夫から届くメールで呼吸困難気味

最近、夫のことを考えると息苦しくなります。最初、新型コロナウイルス感染を疑ったくらいです。強いストレスがかかると、呼吸困難になるそうですね。色んなことを考えて、悲しくて、苦しくて、息を吸うのを忘れているようなんです。いけませんね。 神経を逆…

DV被害者になって初めて気づいたこと――穴だらけのセーフティネット 給付金支給の圏外で思う

一律10万円の給付金の支給が話題です。別居中のDV被害者で、住民票で夫と同居したままの私は、果たしてもらえるんでしょうか?多くのDV被害者が同居、別居に関わらず、同じことを考えていると思います。世帯主に支給されたら、そのお金が被害者に渡されるこ…

江國香織がDVを描く『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

家訓が「思いわずらうことなく愉しく生きよ」である犬山家の3姉妹が主人公。長女の麻子は結婚後7年間、夫の暴力に苦しんできたという設定です。それぞれが恋愛や結婚に思い悩みながらも、より良い明日を求めて歩むさまが描かれます。 思いわずらうことなく愉…

リアル貧困女子『証言 貧困女子』を読む

中村淳彦監修『証言 貧困女子――助けて!と言えない39人の悲しき理由』を読みました。私はもともと正社員で、結婚を機に退職して契約社員になり、それもやめてフリーランスになりました。夫からのDVに耐えかね、家を出ています。読後感をつづります。 作り物…

昭恵夫人の大分旅行騒ぎにDV被害者が感じること

DV

叩かれている安倍昭恵夫人の大分旅行について、DV被害者として感じることがあり、つづります。旅行の是非を論じるものではありません。 夫を気にしない身軽さがうらやましい 夫を優先しDVに遭い家を追われた 首相は良い夫なのでは? 妻である以前に自由意思…

DVから逃げたらやってはいけないこと四つ

DV

勇気を振り絞って逃げたDV被害者が、また加害者の影響下に置かれないために、やってはいけないことをまとめます。私自身、やってしまって後悔したことが少なくありません。被害者は普通より判断力が落ちていたりするので、もし周囲に加害者から逃げた被害者…

DV被害者に必要なのは加害者に干渉されない時間

DV

DV被害者が加害者から抑圧された状態を脱するには、加害者と離れ、冷静になる必要があります。ですが、往々にして被害者が離れたがらなかったり、あるいは離れるのをあきらめていたりするので、両者を引き離すのは容易ではありません。加害者と離れるのが重…

島尾敏雄『死の棘』の毒に当たる

2017年に公開された満島ひかり主演映画『海辺の生と死』。これは島尾敏雄と後に妻となるミホの出会いと恋に落ちるさまを描いたもの。原作は、ミホが記した同名の小説です。一方、夫の敏雄は、激しい愛で結ばれて夫婦となった二人の成れの果てを『死の棘』に…

DV被害に遭ってから知る井上ひさしのもう一つの顔

西舘好子『表裏井上ひさし協奏曲』を読みました。私は井上ひさしのファンです。小さい頃は「ひょっこりひょうたん島」を見るのが楽しみで、中学生になると『青葉繁れる』『モッキンポット師の後始末』『ブンとフン』『吉里吉里人』と読み進めていきました。…

いつかわたしの部屋になる部屋で

DV

今週のお題「わたしの部屋」 毎朝、起きると軽いパニックを起こす。自分がどこにいるか分からなくなるのだ。2月に家を出てから、知人宅やカプセルホテル、木賃宿と、点々と泊まり歩いた。この6畳間に落ち着いてしばらくになるけれど、起きて数分間は自分がな…

FRIDAY「コロナDV」報道にDV被害者が感じる違和感

コロナウイルスの影響による外出自粛や経済的な困窮で、DVが増えています。DV被害者の目から見ると、マスコミの報道ぶりは、DV加害者の肩を持つものだと感じます。特に、読んで何とも言えない気持ちになったのが、FRIDAY DIGITALに4月8日に載った記事です。 …

DV被害者はなぜ逃げないのか 七つの理由

なぜDVをずっと、ひどいと何十年も受け続けて、逃げないのか。普通の方はこう思うでしょう。私自身、夫から3年にわたって暴力を振るわれながらも、逃げませんでした。なぜ逃げられない、別れられないのか、お話しします。逃げない被害者も悪いと切って捨て…

DV被害者に伝えてほしい支援策や情報など 21選 まとめ

もし身近にDV被害者がいたら、伝えてほしい情報をまとめました。公共と民間の支援やサービス、一時避難先として使える宿泊費の安い施設など。DV被害者は相談をするまでの過程で疲れ切っていることが多いです。自分で調べる気力もないとき、友人、知人から情…

もしDV被害者に相談されたら してほしいこと四つ、してほしくないこと六つ

日本では女性の3人に1人が配偶者からの暴力を経験しています。地域によってはもっと多いところもあるようです。実は、あなたの周りにもDVの被害者や加害者がいる。多くの被害者が誰にも相談しなので、周囲が気付いていないだけなのです。もしDV被害者が勇気…

DV被害者にとっての試練の時期に考えてほしい支援のあり方

コロナウイルスの流行で、DVが増えると同時に、被害者を救うセーフティネットが機能不全になりかねないと心配されています。ただ、それ以前に、支援の仕組み自体に問題が少なくありません。私自身、支援の網から見事にもれた過去があります。 私自身が枠組み…

コロナウイルスでDV被害がどうなっているか

コロナウイルスの影響による外出自粛や経済的な困窮で、DVが国内外で増えています。何が起こっているのでしょうか。被害者を救うために何ができるのでしょうか。 海外でDVの通報が2、3倍に DV被害者は日ごろから孤立させられている 感染拡大で一層孤独になる…

外に出られない今こそ知ってほしいDVの実際

コロナウイルスで外に出づらい状況が続いています。日本も含め、世界中で増えているのがDVです。加害者が家にいる時間が長くなり、生活リズムの変調や仕事の減少によるストレスを被害者にぶつけるからです。私自身は、3年間にわたるDV夫との同居から、コロナ…