DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

離婚の財産分与で紛糾、投影が止まらない夫

夫と離婚時の財産分与について話し合い、紛糾しました。俺の金だと電話口で1時間わめかれ、お前じゃなかったらこうはならなかったと言い募られ、道を間違えました。道を間違えたというのは、そのまんまの意味です。遠出した先で電話を受け、わんわん泣きなが…

DV被害者は加害者より強い

「ん?」と思われるかもしれません。DV加害者の方が強いに決まっているじゃないかと。加害者は暴力で被害者を支配します。それは弱さの裏返しなのです。 夫は暴力、暴言、屁理屈で自分の弱さを隠す 被害者を精神的に追い込んでやっと上に立てる 加害者には被…

報われない苦しみ

DV被害者がどんなに加害者の更生を願っても、報われることは少ないです。夫はパーソナリティ障害*1とアルコール依存、未熟さと虐待性が合体した、私からするとこれ以上なく厄介な相手です。 DV加害者は誰が相手でも同じサイクルを繰り返す 加害者にとってパ…

夫と一緒にいるために諦めたこと

夫は私に不自由と我慢を強いてきました。結婚しても、自分の生活を変えるつもりはなく、俺の邪魔をするなと言い続けました。 気に入らないとすぐキレた 夫と一緒でなければしていたこと 結婚は犠牲を強いるものだけれど もし夫がDV加害者でなかったら 気に入…

ダブルスタンダードは虐待の可能性

パートナーから感じる違和感が、モラハラやDVといった虐待の色を帯びたものなのかどうか。判断の助けになるのが、ダブルスタンダード。パートナーがあなたにダブルスタンダードを適用するのは、自分のしたいことが優先されるべきという特権意識を持っている…

パートナーが成長する可能性

ランディ・バンクロフト/ジャク・パトリッシ『別れる? それともやり直す? カップル関係に悩む女性のためのガイド――うまくいかない関係に潜む“支配の罠”を見抜く』 第2章 問題は未熟さか を読んで頭を抱えました。 夫が成長する可能性は低い 問題をそろい…

永山則夫――家族という名の砂漠

岩木山 堀川惠子『永山則夫 封印された鑑定記録』 今日は一日、布団から出ずにこの本を読みふけっていました。布団から出なかったのは、パーソナリティ障害の夫との離婚話で精神的に参っていたのと、外気温の肌寒さに身体が慣れないからです。永山則夫(のり…

「認知と行動」が夫の口癖

認知と行動だ。 パーソナリティ障害の夫のこのところの口癖でした。 クリニックでこれを学んでいたそうです。 過去形なのは、離婚するからもう治療しないと断言したためです。私は認知行動療法が何なのか、調べる気力もないし、もはやその必要もなくなったの…

ティッシュの山

ティッシュの山ができてしまいました。 枕元に置いてある分厚い本は、DV加害者が更生するかどうかを書いたもの。 読み進める必要がなくなりました。 自分ってつくづくバカだなと思います。 ここ2ヶ月くらいの心の浮き沈みは、振り返ると情けないです。 もう…

夫が離婚に同意した

DV

夫が離婚に同意しました。 この数ヶ月、ずっと望んできたことです。 それなのに、なんでこんなに喪失感でいっぱいなのか。 自分でよく分かりません。もう離婚したらいいと思っている。 別居して(家に)いないから、そう思うようになった。 さっさとして。夫…

夫が私に期待すること

夫が私にこれまで何を求めてきたのか。理不尽なことが多いのは分かっていますが、具体的にどうおかしいか、分析したことはありませんでした。これから何回かにわたって、夫との関係を振り返ります。 敬意の対象にならないこと 暴力、収奪の対象となること 支…

“親をやめる勇気”に思うこと

東京都大田区蒲田のマンションに8日間置き去りにされた3歳の女児が餓死した事件。逮捕された24歳のシングルマザーは、実母と養父からの虐待や育児放棄で保護された過去を持つということです*1。熊谷俊人・千葉市長が「育児放棄を責める以上に、親を放棄しな…

DV加害者との共生をすすめない五つの理由

DV加害者と別れないという選択をする被害者は、少なくありません。現状維持を望むから、世間体、経済的依存、子どもが可哀そう、別れたくないなど、理由はさまざまです。日本のDV被害者支援は共生、共存をすすめず、別居、離婚が前提になります。これには、…

4年前DVに気づかず結婚した私から伝えたいこと

ちょうど4年前の今ごろ、私は地方から関東に引っ越すための準備で忙殺されていました。夫と結婚するために、会社を辞めて同居すると決めたからです。その時の私は、人並みに幸せになることを夢見ていました。結婚して、両親に喜んでもらって、何年かしたら子…

『教誨師』――死刑囚に生涯向き合い続けた宗教家の記録

近く処刑される運命にある死刑囚と対話を重ね、最後は死刑執行にも立ち合う教誨師(きょうかいし)。半世紀にわたって教誨師を務め、心身に不調をきたすほどの苦しみの末、僧侶がたどり着いた境地とは。「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束に…

折って折って折った日々

DV

夫に家を追い出され、コロナ禍の悪化で何もすることがなかった数ヵ月前、ひたすらチラシや新聞紙で箱を折っていました。屑入れ用です。折り方がどんどん上手くなって、売りにいくくらいできて。でもやめず、ポストに投函されたチラシをことごとく折り、荷物…