DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

4年前DVに気づかず結婚した私から伝えたいこと

4年前DVに気づかず結婚した私から伝えたいこと

ちょうど4年前の今ごろ、私は地方から関東に引っ越すための準備で忙殺されていました。夫と結婚するために、会社を辞めて同居すると決めたからです。その時の私は、人並みに幸せになることを夢見ていました。結婚して、両親に喜んでもらって、何年かしたら子供ができてということを、無邪気に想像しました。今、六畳間で段ボールを机代わりにし、消費電力の一番低いオレンジ色の電球だけつけて、パソコンにこんなことを打ちつけていると知ったら。当時の私は何と言うでしょうね。

 

ずっと東京なのになぜ自分で物件を探さないのか

次の仕事を探し、車を売る段取りをしつつ、ずっと関東に住んでいる夫から家を探しておいてと言われて、途方に暮れました。土地勘がないし、どういう物件がいいのか、皆目見当がつかなかったからです。いくつか提案してみましたが、夫はどれも良くないと言います。

夫は確か、私が職探しの面接のために上京するときに、物件を下見するようにとも言っていました。私も忙しさにかまけて、あまり探せなかったところはありました。でもなぜ、はなから夫が探さないんだろうと思いました。育ちもずっと東京なのに。やっぱり私では見つけられなくて、最後は夫が自分で物件を見て決めました。「家を探させられた」と文句を言われました。

 

精神的DVは結婚前にあった

違和感は結婚よりも前からありました。夫は束縛がすごかったからです。毎日、何度も電話がかかってきます。しかも、夜、飲み会中で出なかったりすると、とんでもない着信回数になるのです。二次会まで参加していて遅くなると「そんな遅くまで飲む女とは別れる!」と電話口で怒鳴られました。私はお酒は一切飲めません。飲み会は付き合いで出ているのです。

「女が飲み会で遅くまで外にいるのはおかしい」と言われたのは、初めてのことでした。まだ結婚もしていないし、当時は私は地方で夫は東京で遠距離なのに。飲み会中、お店の外やトイレで夫に電話で謝り続けるというのが、よくありました。なんでそこまで束縛したがるのかと思いました。振り返ると、このときに別れていれば、よかったのです。

 

DVなのに気づかず良い人だと思おうとした

結婚した理由に、「夫はいろんなことをはっきり言ってくれるから」というのもありました。大人になるほど、人から怒られる機会は減ります。夫は、私のここが悪いとかなりはっきり指摘しました。あらゆることで私が悪いことにされる精神的DVの始まりだったのですが、当時の私は「良い人だ」と思ったらしいのです。

なんて、おめでたかったんでしょう。今だと「夫は言ってはいけないことを普通に言うから」離婚するとなるんですが。ブスだ、バカだ、三流だって、人のことを首の皮一枚残さずに、どうしてこんなに貶められるんでしょう。夫は自己愛性パーソナリティ障害で、自尊心が恐ろしく高いのに、他人の自尊心はお構いなしです。

 

身体的DVの予兆は交際時に十分あった

愚痴っぽくなってしまいました。何が言いたいかというと、身体的DVの予兆は結婚前に十分ありました。遠距離恋愛で、めったに会えませんでしたが、それでも今思と十分すぎるほどあったのです。加害者は、被害者が逃げられない状況を作ってから暴力をふるう場合が多く、夫もまさにそう。結婚後、数か月は暴力はありませんでした。でも、少しアンテナを立てれば、予兆は察知できます。

 

交際相手に違和感があったら、自分の勘を信じてください

もし交際相手に不安や違和感を感じる人がいたら、ぜひこちらの書籍を読んでほしいです。

 

DV・虐待加害者の実体を知る

DV・虐待加害者の実体を知る

 

 

図書館の男女共同参画コーナーに置いてあることが多いです。DV加害者かもしれないと思ったら、あなたの勘を信じてください。一番頼りになるのは女性の勘だと、著者のランディ・バンクロフトも言っています。

分厚くて、それなりの価格の本です。でも、一生がかかっていることですから、この値段でDV男から逃げられるなら、安いものだと思います。

大切な青春の数年間を、そしてひどい場合はあなたの半生、甚だしくは一生を、DV加害者のために棒に振るなんてことは、やめてください。子どもができて、子供が親からDV体質を引き継いだなんてことになったら、なおさら悲劇です。

 

DV加害者とあなたの共生を望むのは加害者だけ

DV加害者のためにあなたが自分を抑圧して生きるなんてことは、あなたを大切に思う人は誰も望んでいません。それを望むのはDV加害者だけです。

その実、加害者にとって大切なのは、あなたではありません。抑圧する相手がいるということが、大事なのです。DV加害者があなたと一緒にいるのは、あなたなら簡単に押さえつけることができ、コントロール出来て、自分が楽して生きていけるからです。

加害者は善意で自分の欠点を指摘しようとしているんだ、自分が至らないんだと思い込むのはやめてください。加害者のために頑張るのは、逆効果です。

 

加害者との共生は大切な味方を奪う

もしあなたを本当に大切に思う人が、あなたが暴力を受けている相手から別れようとしないと知ったら、どう思うでしょうか。その人は加害者を深く恨むでしょうし、あなたにも失望するでしょう。被害者の心理というのは、経験のない人には分かってもらいづらいです。

そもそも、被害者の考え自体、加害者に影響されて相当歪んでいます。「分かってもらえない」と思うのではなく、「自分は人に分かってもらえないような歪んだ考えを持っているのか」と気づいてほしいです。加害者は被害者の人づきあいを絶ちます。数少ない親身になって話を聞いてくれる人を、もうこれ以上減らさないでください。

DVは本来「一発アウト」です。離婚相談を見ても、「DVは論外」と一刀両断されています。DVをする人は、人ではない。この言い方は、ちょっときついでしょうか。少なくとも、誰かの配偶者になっていい人ではないのです。DV加害者のために苦しむといういばらの道は、誰にもたどってほしくないし、途中で気づいたら何とか抜け出してほしい。心からそう願います。

 

↓ランキングに参加しています。押して頂けると日々の励みになります。

にほんブログ村 家族ブログ DV・家庭内モラハラへ
にほんブログ村

 

dvdiary.hatenablog.com

 

 

dvdiary.hatenablog.com

 

 

dvdiary.hatenablog.com