DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

DVの始まりを振り返る

DVの始まりを振り返る

夫からの暴力を、始まりから振り返ります。

 

暴力よりも前からDVの兆候

始まりは3年半ほど前です。今から4年前の暑いさなか、私は夫と結婚するために地方から上京し、同居を始めました。結婚生活は、最初からあまり順調ではありませんでした。

「俺の邪魔をするな」

「なんでこうするんだ」

「こうしろって言っただろう」

いいときもありましたが、ひどいときはひどいというDVのパターンが、手こそ出ませんでしたが続きました。

 

ケンカを止めて初めて殴られる

最初に手を上げられたのは、同居を始めて数か月後。夫が酔っぱらって他人の車を蹴り、ケンカになったので、間に入って引き離したら、帰宅後に自分の部屋で殴り飛ばされました。というか、殴られたのか、張り飛ばされたのか、蹴られたのか分かりません。壁を見ていたはずが、突如視線の先が天井になり、ひっくり返った私を夫が殴りつけてきたのを覚えています。

部屋に置いてあった段ボールの角が、べしゃっと潰れていました。

夫は「なんであんなことするんだ」と吠えていました。目を見開いて、修羅みたいな恐ろしい形相でした。殴って気が済んだら、夫は部屋から出ていきました。あまりのことに、何を感じたかも覚えていません。部屋からよろよろ出たときには、夫は寝室でグーグー寝ていました。

翌日、夫は何もなかったかのように振る舞いました。別居後に私が問いただすまで、夫はこの時のことを忘れていたといいます。

 

暴力の頻度が高くなる

殴られる頻度は、最初は2か月に1回程度だったと思います。だんだん、間が詰まってきて、2週間に1度、ひどいときは1週間に2度でした。機嫌がいいときと悪いときが繰り返すDVの典型的なサイクルで、機嫌が悪いときがどんどん増えてきました。あっちのあざが治るとこっちにあざができる状態から、前のあざが治らないうちに新しいあざができる状態になりました。

 

人格の否定もエスカレート

暴力に加えて、人格の否定が激しさを増します。無能、ブス、俺以外にお前を相手にする人間なんかいない(これはDV加害者の常套句なので、言われても真に受けないでください)、なんでケガをするんだ(自分で殴ったのに)。

一番ショックだったのは、「てめえのガキなんかいらねえ」と言われたことです。結婚したら子供が欲しいと、私は結婚前に夫に伝えていました。夫の言葉通り、子供はいないまま、今の別居に至っています。

 

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