DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

妻に逃げられた夫が考えていること

妻に逃げられたDV夫が考えていること


3年以上夫婦生活を送ってきたわけですが、私は夫が何を考えているのか、全く理解できませんでした。同じ映画や番組を面白いと思ったり、同じ音楽をいいと思うことも、ありました。一緒になったのは、感じ方に似たようなところがあると思ったのが、理由の一つだったのでしょう。ただ、同居してからは、夫の威圧的な態度がエスカレートする一方。手まで出るようになって、どんどん頻度が高くなって、今に至ります。別居後も、何を考えているのか、やっぱり理解できません。離婚の話し合いをしたときも、話がさっぱり通じず、このすれ違いは何なのかと感じます。

 

DVを治すつもりはある

夫は別居前からこう宣言してきました。でも、いまだに加害者更生プログラムに一切アクセスしていないし、DVの加害者を診療してくれる病院にも連絡していません。

 

離婚するなら、治療に行く必要がない

なぜ行かないのか改めて聞いたら、返ってきた答えです。私と離婚するのであれば、行くだけ無駄と思っているらしいんですね。DVは、結婚しているかどうかにかかわらず、治すべきものでしょう。独身市場に舞い戻って、また次の犠牲者を作ることに、何の罪の意識もないようです。

 

全部自分の責任だ

それは、そうです。殴るのは夫です。前もDV離婚という前科もあります。

 

何があったとしても、殴る理由にはならない

そうですけど、私に理由があったと言いたいように聞こえますね。この言い方だと。

 

人格障害について調べたけど、いろんなタイプがあって、自分がどれに当てはまるのか分からない

調べたと言いますが、私が調べたクリニックのリンクを読んだだけのようです。夫は仕事が早いです。仕事であれば、一気に調べてさっさと解決します。本の一冊、1日あれば読んでしまいます。それなのに、DVについては、薄い本を一冊読み終わるのに1週間以上かかりました。人格障害については、サイトを一つ読んだだけ。それで、俺はやったとアピールしてきます。

 

でも、これで障害というんだったら、社会の相当な人がそうなんじゃないか

それはそうかもしれないけど、そんな議論をする暇があったら、受診して自分がそうかどうか確認すればいいじゃないの。女性にモテると自称しながら、私と前妻以外に女性と3か月以上付き合ったことがないって、尋常ならざる問題があったからじゃないの。

 

出ていかれてから、何のために生きているのか分からなくなっている

同居中は、仕事のためだって断言していましたよ。「俺は仕事がしたいんだ。仕事の邪魔になることをするやつは絶対に許さん」と。何回そう言って殴られたか分かりません。こう言ったら、「それは違う」とか言っていました。

 

私が家を出て、もう3か月になります。でも、「妻は家をちょっと出ていっただけで、自分のもとに戻ってくるはずだ」と思っているようです。離婚の話をしているのに、「家に帰ろう」とか言う。どうやったら、そういう考えになるのよ。こんな相手と一緒になったことが、むなしい。