DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

夫と一緒にいるために諦めたこと

夫と一緒にいるために諦めたこと

夫は私に不自由と我慢を強いてきました。結婚しても、自分の生活を変えるつもりはなく、俺の邪魔をするなと言い続けました。

 

気に入らないとすぐキレた 

何が夫の気に障るか分からない最初のころ、夫はすごい頻度で怒りを爆発させました。料理を作ったら品数が少ないと文句を言うので、慌ててすぐできるもう一品を作ったら、「日本酒を飲むのにバター味の料理を作るとは」と怒鳴られ、バカ呼ばわりされました。

かなりの頻度で献立にダメだしされたので、私は献立を考えられなくなり、夫はブツブツ言いながら半分くらい自分で料理を作っていました。同居中は、私も軽度の精神疾患だったと思います。今はそうではないと願います。

 

夫と一緒でなければしていたこと

夫と一緒でなければしていたことは、たくさんあります。

まずは地方に住むことです。結婚前までは実際そうでした。首都圏に出てきて4年になろうとしていますが、あまり人口密度の高いところで暮らすのは、私にはどうしても性に合いません。

会社員も続けていただろうと思います。決まった給与が保証されるのは、失ってみて有り難いことだったと分かりました。

自分の食べたいものを作って、楽しむ。同居中は、難しかったです。別居後はそうしています。

外食で食べたいものを食べる。こういう店を選んだら、夫がストレスをためないだろうか。これを真っ先に考えるので「どこに行きたい?」と言われても、素直に答えられませんでした。私は洋食も好きですが、夫と行ったことは、ほぼないです。パスタとかオムライスとかハンバーグとか、食べたかったけど食べられませんでした。あとケーキ。結婚後、ほとんど食べていないです。

午前より午後に仕事のピークを持ってくる。低血圧なので、午前中はパフォーマンスが悪いです。でも、夫は風呂に入った後に7時ぴったりに食事を始めなければ気が済まない人でした。そうなると、5時ごろに仕事は強制終了です。しかも晩酌をした後、自分の話したいことを延々しゃべります。食器を洗いながらとか、洗濯物をたたみながら聞くと怒ります。食器の後片付けをせず、机に座って拝聴しなければなりません。

その後夫は寝室で横になってタブレットで動画を見ていますが、かまってほしくなると大声で呼びます。食後に何かしようと思っていても、大概夫のせいでおじゃんになりました。

 

結婚は犠牲を強いるものだけれど

結婚、あるいは付き合うということは、犠牲を強いるものだと考えてきました。ただ、限度があります。夫の機嫌を取るために私がやったことは、限度を超えていました。

 

もし夫がDV加害者でなかったら

夫がDV加害者でなかったら、子供を持つことについて、もっと前向きな話ができたと思います。結婚前に子供がほしいと伝えて、夫は「前向きに考える」と言いました。結婚後は「てめえのガキなんかいらねえ」でした。言われたとき、かなりショックでした。DVやパーソナリティ障害*1の世代間連鎖になりかねないので、結果的によかったのですが……。

 

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*1:

認知や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるもの

www.mhlw.go.jp