DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

“親をやめる勇気”に思うこと

“親をやめる勇気”に思うこと

東京都大田区蒲田のマンションに8日間置き去りにされた3歳の女児が餓死した事件。逮捕された24歳のシングルマザーは、実母と養父からの虐待や育児放棄で保護された過去を持つということです*1熊谷俊人千葉市長が「育児放棄を責める以上に、親を放棄しなかったことを私は責めたい」とツイートし、話題になりました。「親を放棄しなかったことを私は責めたい」。これは私がDV夫の義両親に言いたいことでもあります。

 

 

理想の夫婦の実際

夫の実家は、もともと一流企業のエリート社員と美女という周囲から羨まれる夫婦だったようです。過去形なのは、夫がすでに40歳を超え、兄弟が引きこもりになり、義父が退職したからです。

親になる資格なんて、私自身あるのかどうか分かりません。一つ言えるのは、義両親にはその資格はなかったということです。

今でもキラキラ女子の義母は、情緒不安定で、何を話しているのかよく分からないことが少なくなく、独善的なところがあります。義父は旧帝大卒で「俺はただものじゃないんだ」と顔に書いてある人です。2人ともお酒をかなり飲み、飲むと絡むタイプで、周囲からちょっと面倒に思われているようです。

一見、普通に見える家族。でも、扉の向こうには、子どもの人格を破綻させる壮絶な世界がある――。夫と結婚するまで、考えてもみませんでした。一見、善意に満ち溢れていて、実際は恐怖で子供を支配している家庭というのが、どれほどあるんでしょう。

 

呼吸をするように虐待する

夫は呼吸をするようにパートナーを虐待します。相手を支配するために言い掛かりをつけている、一方的に怒ったり暴れたりしているとは、決して思わないそうです。DV行為をごく自然にやってしまい、しかも原因はすべて被害者にあることにしてしまいます。

夫は盆栽が嫌いだと言います。自然の姿をたがめているからだそうです。盆栽は上に伸びよう、大きく育とうとする木の成長を針金や糸で抑え、本来よりもずっと小さな姿にとどめるから。でも、そう言う夫が私に何をしたかというと、着る服から付き合う相手まで細かに自分の思う通りにさせようとしました。

夫の話を聞く限り、これは夫自身が父親からされたこと。父親の支配が嫌だったと言いながら、自分が家庭を持つと、親と全く同じことを無意識にやってしまうのです。

 

家庭に問題があったと40歳を過ぎて気づく夫

夫は私が子供を欲しがっているのを知りながら結婚し、結婚後に「てめえのガキなんかいらねえ」と言い放ちました。本当にそう思っていた可能性に加え、子供ができれば虐待する、不幸な世代間連鎖が起きると分かっていたのかもと思います(世代間連鎖は嫌だけど、パートナーは手を出していいっていうのは、どういうロジックなのでしょう)。

夫は自己愛性パーソナリティ障害です。少なくとも性格は義母にそっくりで、義父は支配的で、兄弟は引きこもり。医者に指摘されてようやく、自分の家庭環境に問題があったらしいと気づいたそうです。

その実、私が過去に何度指摘しても「ふつうの家庭だった!」とキレるだけでした。異常が当たり前になる怖さを感じます。

一見、ふつうの家族であっても、親をやめるべき人というのは、たくさんいるはずです。それにどこまで踏み込む気があるんだろうか。「親を放棄」という言葉を見て、思いました。親をやめさせるまで踏み込むのは、酷かもしれません。せめて、親としてやり直させるくらいは、してほしい。というか、義両親に対して、してほしかったです。義実家はもう手遅れですけど、せめてこれから、多くの人にそういうことを考えてほしい、知ってほしいと願います。

 

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