DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

DV被害妻がハッとさせられた言葉

DV被害妻がハッとさせられた言葉


夫からのDVに耐えられなくなり、人に相談するようになってからも、私は離婚したくない、夫に変わってほしいと思ってきました。前妻ともDV離婚で、自分を変える気がない夫にDV加害者更生プログラムを受けてほしい、DV外来に行ってほしいと伝え、いつかそうしてくれるものと期待し続けたのです。今振り返ると、とても愚かでした。そんな状態の私が、ハッとさせられた言葉があります。

それでもいいって言ってくれる優しい妻なわけでしょう

旦那さんは変わらないと思うよ。だって、それでもいいって言ってくれる優しい妻なわけでしょう

これは、私が初めて対面のDV相談に行った時、相談員の方から掛けられた言葉です。そのとき、私は夫に家を追い出され、安宿を泊まり歩く生活をしていました。相談をし、夫と離れることを望まない人への行政からの支援策はないと伝えられました。

私から、夫とできればやり直したい、夫に更生してほしいとさんざん聞かされた後で、その方が仰ったのがこの言葉でした。

ハッとしました。そうか、そうだったんだと。私が夫に期待すれば期待するほど、夫を許せば許すほど、夫は自分を変える必要がなくなる。だって、妻はそれでいいと言ってくれて、いつもと変わらずそばにいるから。そんな居心地のいい状態で、夫が自分を変えようと思うはずがない。

視界が開けた

急に視界が開けたように感じました。

この言葉を掛けて頂いてから、私の人生は少しずつ良い方向に変わってきたようです。揺り戻しで悪い方向に行くことも、ありました。でも、今は自分の時間を持てるようになっています。この言葉が、自分を最悪の状態から引き上げてくれたのだと思います。

被害者は一刻も早く相談を

私自身の体験から、DV被害者には一刻も早く対面のDV被害者相談窓口を訪れてほしいです。私の場合、住んでいる自治体の相談には行けない事情があり、長い間、切れ切れに電話相談を続けていました。ようやく一時避難先の自治体の相談窓口に行けたのが、このとき。転換点になる言葉を掛けて頂いて、もっと早く来ればよかったと痛感しました。

今はコロナウイルスの影響で対面相談がなかなか難しいかもしれません。国は相談窓口を拡充しているようです。

www.yomiuri.co.jp

 

電話やオンラインの相談も活用しつつ、窓口を訪れられる状態になったら、ぜひ対面で話を聞いてもらってください。支援情報はこちらの記事にまとめています。ご参考ください。

dvdiary.hatenablog.com

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