DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

DV被害者に伝えてほしい支援策や情報など 21選 まとめ

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もし身近にDV被害者がいたら、伝えてほしい情報をまとめました。公共と民間の支援やサービス、一時避難先として使える宿泊費の安い施設など。DV被害者は相談をするまでの過程で疲れ切っていることが多いです。自分で調べる気力もないとき、友人、知人から情報を教えてもらったことで、私はとても励まされ、勇気づけられました。

コロナウイルスの影響で、公共の支援機能が今後落ちてしまうと予想されます。家族や友人、知人からの支援が大切な時期になります。

 

公共の支援

・相談窓口

内閣府のDV相談ナビに電話をしてみてください。ここから、相談先を紹介してもらえます。

www.gender.go.jp

支援を受けるためには、最終的に市町村の対面の相談窓口に行く必要があります。電話での匿名相談でできることは限られています。話を聞いてもらって、次の相談窓口につないでもらう感じです。

やはり対面で相談に乗ってもらうということを、できるだけ早いタイミングでするのが大切です。今後、コロナウイルスの影響でこの部分がどうなるのか、とても不安ではあります。

※ただ、被害者あるいは加害者が市町村の職員だったり、出入り業者だったりする場合、どうするのという問題があります。私は後者で、夫から明確に「行くな」と言われました。いまだ住んでいる自治体の窓口には行けていません。

そういう場合に、一時避難先の市町村の相談窓口に行く方法があります。私はこれで何とか救われました。事前に電話で確認や予約などしてから窓口を訪れましょう。

相談先の情報は下のページから見ることができます。

www.gender.go.jp

www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp

・警察のDV相談窓口

警察に行くのは、抵抗がある被害者がほとんどだと思うので、少しハードルが高いですが。強みは、24時間開いていることと、加害者に対して指導や最悪逮捕までできるというように強制力を持つことです。専門の相談員がいるのは、多くの署で平日の日中だけだと思います。それ以外の時間も、署員の方が対応してくれます。

被害届を出さなければいけないわけではなく、どういうことがあったのか記録を残してもらって、万一の通報の時に役立ててもらうとか、DV加害者が別居した被害者の失踪届を出して居場所を特定しようとした場合に、歯止めになってもらうこともできます。

弁護士会などの無料法律相談

お住まいの地域で、DV被害者向けに無料の法律相談をしているかもしれません。都道府県の弁護士会の活動を調べてみてください。離婚や、保護命令の申し立てをしたいときに利用を考えてはどうでしょうか。DV被害者向けの専門の相談窓口がある場合は、無料相談であっても、離婚などに強い弁護士に相談に乗ってもらえる可能性があります。私自身、的確なアドバイスを頂けて、とても助かりました。

※保護命令は地方裁判所に申し立て、出してもらうもの。接近禁止命令(6か月)、退去命令(2か月)、子供への接近禁止命令(6か月)、親族等への接近禁止命令(6か月)、電話等一定の行為に対する禁止命令(6か月)があります。自分でこの申し立てをするのは、なかなか難しいので、弁護士の方に頼むのがよいと思います。

・法テラス

初期費用を立て替えてくれる仕組みがあり、手元にまとまったお金がなくても弁護士に依頼ができます。

www.houterasu.or.jp

民間の支援・サービス

・自立生活サポートセンター・もやい

有名なNPOなので、皆さんご存じではないでしょうか。生活相談や支援が充実しています。被害者が衣食住に困るようだったら、まずは行政に相談して、それでも解決しない場合に、相談を考えてみるとよいかもしれません。

www.npomoyai.or.jp

・民間のDV被害者支援団体

公共の支援を受けるのが難しいときなど、検討するとよいかもしれません。ネットで調べればたくさん出てきます。

・いえしごと

家がなくても仕事に応募できます。利用無料の寮付き求人が載っています。友人から教えてもらって、こういう方法もあったのかと目からウロコでした。私は前からの仕事を継続しており、利用していませんが、いざとなったらこういうこともできると知るだけでも、気が楽になりました。

https://ie-shigoto.jp/

・マンスリーマンション

急に別居した場合、次の家を探すにしても、即日入居なんてなかなかできません。一定期間、仮住まいが必要なら、検討してもいいかもしれません。家具一式ついた物件も多いです。

・ゲストハウス・カプセルホテル

一泊が安いので、お金をセーブしたい場合に。3000円代で結構選択肢があります。

・ホテル

ソフトバンク系が出資している外資のOYOホテルが、ホテルながらかなり安いです。OYO LIFEというマンスリーマンションも展開していて、マンスリーマンション特有の値段の分かりにくさとは無縁の、コミコミ価格を提示してくれるので、こちらもおすすめです。

・ネットカフェ

一泊が安く、シャワーが使えたり、ドリンクが無料だったりします。無料の朝食が出るところもあります。ソフトクリームが食べ放題……みたいなサービスも場所によってあります。女性専用スペースがあるところも。ここもコロナウイルス対策で影響が出るようで、不安です。

都民の方は、「TOKYOチャレンジネット」というネットカフェ難民向けの支援があります。

tokyo-challenge.net

生活支援や居住支援、資金貸付や就労支援など、さまざまな支援が受けられるそうです。都民ではないので、ほかの道府県でもあったらいいなと感じます。コロナウイルスに関連し、さらなる支援強化を打ち出したそうです。change.orgにこの辺のことがまとめられています。

www.change.org

ちなみに私はこちらの女性専用スペースを利用しました。シャワーが使え、利用した店舗は清潔感があり、店員の方の接客もよかったです。職場の雰囲気がよさそうな感じなのに救われました。逆だと居づらいですもんね。

www.manboo.co.jp

情報収集に役立つポータルサイト

・woman’s action network

「女性と女性をつなぐポータルサイト」と掲げていて、インフォメーションのページから、お住まいの地域の女性グループや弁護士などの情報が調べられます。

wan.or.jp

ひとまず、思いつくものをまとめてみました。これが漏れているというのがあれば、コメントして頂けると嬉しいです。お読み頂き、ありがとうございました。