DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

ホームレスの男性を心底気にかける夫

ホームレスの男性を心底気にかける夫


夫のことは本当に良く理解できません。歩いていてふと、そんな中でも特に理解できなかった一面を思い出しました。

 

「家賃や治療費を出してもいい」

夫と暮らした街には、ホームレスの男性がいました。寝泊りは、野宿かネットカフェだと思います。身の回りのものを袋に入れて、公共スペースに立ち止まっているのを夫はよく見かけたそうです。このおそらく30代半ばの男性を私はほとんど見かけませんでしたが、夫はよく出会うようで、会うたびに今日彼はこうだったと話していました。

彼がどうやら病気にかかったようだと、ある日夫が言いました。痩せているのにおなかがすごく膨らんでいる。腹水じゃないかと。自分は彼の家賃や治療費を出してもいいと思っている、と。

夫のことを良い人なんだなと感じました。同じように見ていても、何もしようとしない人がほとんどだと思うので。

 

一方でなぜ家族を殴るのか

ただ、私はあまり夫に感情移入できませんでした。ホームレスの男性にそんなに心を寄せるのに、なぜ私にはまったく共感しないんだろう。なぜ妻を殴ったり蹴ったりして平気なのに、その男性のことをそんなに助けようとするんだろう。……こう感じてしまったからです。

久々に、そのことを思い出しました。夫には純粋で良いところもあります。ただ、家族となると、罵倒と暴力で支配しようとします。義父を私の目の前で殴った数か月後に、私も初めて殴られ、それから暴力の程度と頻度は上がり続けました。私がどう振る舞ったところで、DVに遭うのは時間の問題だったのです。

横殴りの雨でずぶぬれになりながら、人間って哀しいなと独り言ちました。

 

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