DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

電話で離婚調停を決めた

電話で離婚調停を決めた

 

「いつ帰ってきてもいいように、部屋をきれいにしてある」

「自分が悪かったと思っている」

「(パーソナリティ障害*1は)そんなにすぐに治るものじゃない」

「君は黙っているときは頭がいいのかと思っていたけど、しゃべるとバカだ」

「君も相当問題がある」

「性格がねじ曲がっている」

「何が言いたいんだよ!」

「そういうことを言うのなら(電話を)切る!もう電話は出ない!」(そして本当に切る)

 

1本の電話でメロドラマからホラーまで

同じ電話とは思えないくらい、夫の話にはバリエーションがあります。メロドラマからバイオレンスアクション、サスペンススリラー、ホラーまで。ジェットコースターのような感情の浮沈に、気が狂いそうになります。呼び方も「あなた」から「君」「お前」、「私」から「僕」「俺」まで、よりどりみどり……。

私はもう振り回されるのに懲りました。障害がすぐ治らないからって、電話で相手を罵っていい道理はありません。自分の欠点を巧妙に私の欠点にすり替えて言い込められるのは、もう十分です。

 

離婚調停。

やっと離婚調停に進む決意ができました。今日電話したんです。最初の30分くらいはこっちが文句を言っていたのですけど。食事前という、向こうが連絡してくるタイミングも悪かったんです。もともとキレるとは最も縁遠い性格なのですが、最近食料事情が悪いのと、夫を相手にするといくら気が長くても、足りないらしいのです。

電話の後半の30分は言い合いになりました。3年というか、付き合った期間も含めて4年以上DVをしておいて、30分も相手の文句を聞けない男って何なんだよと。空腹もあって私もキレたんですが、相手の反撃が輪をかけてひどく、もうこれは無理だと思いました。

この電話で急転直下、離婚調停の手続きに入ると決めました。

今、コロナの影響で家庭裁判所の手続きが全然前に進まないらしく、できることならADR裁判外紛争解決手続*2にしたいと思って話しました。が、私の電話もメールも受けないと言っており、実際その後電話がつながらないので、時間がかかっても裁判所で調停するしかなさそうです。

 

人生「やり直せる」を信じます

「あんな男はもう治らん。だいたい、そんなの(治療)に付き合う必要はない。まだ若いんだから、やり直せる」

夫との電話が終わった直後に泣きながら電話して、こう言ってもらえました。4年間をドブに捨てたと思って頑張ります。

 

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*1:

大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるもの

*2:専門家の立ち合いのもとで紛争の解決を目指すこと

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