DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実

配偶者からのDVを3人に一人の女性が経験しているとご存知ですか。DVは決して他人事ではありません。3年間DVを受けた体験から、被害者が自ら抜け出すことの難しさ、周囲の目の大切さを痛感しています。

パーソナリティ障害の夫を分析する

パーソナリティ障害の夫を分析する


夫は自己愛性パーソナリティ障害です。精神疾患の一種で、「傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわる」のがこの障害とされます。40代前半。周りから「イケメン」として扱われるのが自慢です。仕事でそれなりに成功し、家庭は前妻とDV離婚、懲りずに私と再婚し、DVで別居中です。

 

 

認知、感情、衝動コントロール、対人関係すべて難あり

パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。注意したいのは、「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。

 

厚労省の「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス総合サイト」でこう解説してあります(以下の引用はいずれもこちらのサイトから)。

www.mhlw.go.jp

夫はパーソナリティ障害で、性格も悪いということになるようです。

 

これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の広い領域に障害が及んでいること、その徴候が家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。

 

夫は、認知、感情、衝動コントロール、対人関係全てに問題を抱えています。家族からは「身内で一番頑固」と認定され、かつての職場で「瞬間湯沸かし器」として扱われたそうです。怒りに任せて家族に手をあげます。前妻と私に迷いなく暴力をふるいました。私と義両親の初顔合わせで、あろうことが自分の母親にワインをひっかけた後、父親を殴って鼻血まみれにしました。

仕事ではそれなりに成功を収めています。その裏で、取引先と修復不能な袂の分かち方をしたり、仕事相手の立場が弱い女性を精神的に追い詰めるパワハラまがいのことをしたりするのを目にしています。

厚労省のサイトにある通り、影響は家庭でも職場でも、あるいは休みの日に訪れた商業施設の店舗など、場所を選ばず出ます。商業施設では女性の店員さんが対応に手間取ったのを、首の皮一枚残さずにバッサリ切って捨てました。

プライドは自己愛性パーソナリティ障害の特性の通り、鼻持ちならない高さです。40を過ぎてもなお、モテることに相当こだわります。前妻と結婚していたとき、単身赴任で遠距離婚だったので、不倫をしまくっていたと自慢します(性的放縦は確か、境界性パーソナリティ障害の特性ですが)。

 

よくトラウマを問わず語り

 

パーソナリティ障害の原因は、まだ十分に明らかになっていません。しかし現在急ピッチで解明が進められていて、生物学的特性や発達期の苦難の体験が関連していることがわかっています。たとえば、衝動的な行動パターンは中枢神経系を制御する神経伝達物質であるセロトニンが作用している神経系の機能低下によるものだと考えられています。また、養育者が身近にいられなかったなどの養育環境が不十分だったことや、養育期につらい体験をしたことなどが、発症と関連しているともいわれています。

 

夫がなぜパーソナリティ障害になったか、いつなったかは分かりません。理由も、私には判断しかねます。ただ、夫はよく、過去のトラウマを怒りを込めて話していました。私が聞き出そうとしたわけではなく、問わず語り。たとえばこんなことです。

さいころ母親に包丁で切り付けられた

父親が別の兄弟ばかり溺愛し、仕事で成功した後に「お前より〇〇の方が成功すると思った」と言われた

高校の先生に「あなたは将来社会の役に立たない」と言われた(言った教員もどうかと思います。ただ、これを言われたということは、高校時代にすでにパーソナリティ障害の予兆があったということではないかとも感じます)

父親は仕事で飲んでばかりで、夜中に帰ってきて起こされて嫌だった

 

こんなふうに、特に夫の両親について、私がいい印象を持つはずがない話をかなりします。

 

家庭環境を他人に否定されるのは嫌

一方で、私が「あなたの家庭環境はひどかったのではないか」と指摘するのを極端に嫌がります。私からすると、夫はパーソナリティ障害だし、別の兄弟が引きこもりで、会った時の印象からすると何らかの精神疾患を抱えているようだったので、問題は家庭環境ではないかと勘繰りたくなるのです。親の育て方にパーソナリティ障害の理由を求めようとすると、急にこれまで語ってきたトラウマとは、逆の話をするんです。

「小学生のころ、父親は子育てにそれなりに関わっていた」

「包丁で切り付けられたといっても、ほんのかすり傷だった」

さんざん恨みを込めて過去の話をしていたのに、急にこんなふうに言いだすんです。必死で両親をかばっているようにみえます。自分の精神疾患の原因を親に押し付ける方が、ふつうは楽だと思うんです。それをしないのは、それをやってしまうと、自分の根幹が揺らぐということなんでしょうか。自分の生い立ちが可哀そうだったとは認めたくないということなのかなと感じています

 

かつては、パーソナリティ障害はなかなか変化せず、長期間にわたって患者を苦しめると考えられてきました。しかし最近の研究では、パーソナリティ障害の特徴の多くは、年齢とともに徐々に軽快することが明らかにされています。また、治療によって回復が早くなると考えられるようになっています。

 

この年齢が上がると症状が緩和するという説明は、ここに限らず、パーソナリティ障害の説明でよく目にします。40代くらいで緩和すると。が、夫に関しては全然そう思えません。私が見ている限りで、加齢にともなって緩和する気配はないです。周囲からも、丸くなったとという意見は聞きません。これはかなり属人性が高いのではないでしょうか。

 

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